この手術は、主に変形性膝関節症と関節リウマチによって歩行障害が生じた患者さんに対して行われます。人工関節の回量と手術方法の進歩により、手術成績は向上しています。重篤な合併症が無ければ、80歳代後半の患者さんでも受けることができます。手術は国内で年間7万件行われており、年々増加しています。
人口膝関節置換術により膝の痛みは大幅に改善します。膝痛で日常生活が著しく制限されていた方でも、手術後には旅行、家庭菜園やゲートボールができるようになるなど、生活の質にも大きく影響します。ひざの痛みで、自宅にこもりがちで消極的だった方でも、手術により活発に動けるようになると、精神的にも前向きになるれることが少なくありません。人口膝間接置換術は、身体的老化の予防のみならず、精神的な老化を防ぐ意味でも有効な手術と言えます。
年々普及してきたこの手術ですが、近くに治療を行う整形外科医がいなかったり、身近に手術を受けた方がいない場合、どれだけ有効であるかを知る機会がありません。必要性があるにも関わらず、手術機会に恵まれずに歩行困難になっている患者はまだまだたくさんいます。まずは、治療経験が豊富な膝の治療を行う医師を探して受診することをお勧めします。